賃金体系/賃上げ/働く理由

ためてしまっていたノルマも次々と消化できて,今日はぐっすり眠れそうな予感がしてきました。

 

● 20年ぶりの水準の賃金体系

4月16日日経新聞朝刊1面からです。

 

<賃上げ2.41% 20年ぶり高さ

 日本経済新聞社が15日まとめた2018年の賃金動向調査(1次集計,4月3日時点)で,平均の賃上げ率は2.41%と1998年以来20年ぶりの高い水準となった。大手製造業が主導して相場を形作る従来のモデルが崩れ,人手不足への危機感から賃上げに動いた陸運や小売りなどが押し上げた。人材獲得競争が激しくなる中,初任給やシニアの待遇を改善するなど横並びの賃金体系を改革する動きが産業界全体に広がってきた。>

 

● 賃上げは良い流れ

賃上げは良い流れだと思います。もちろん経営者の視点から見れば,人件費がそれだけ上昇するということですから,利益の面でデメリットになります。しかし,人材不足の現代ではこれはやむを得ません。その理由は人が働く理由に関連します。

 

● 人が働く理由

なぜ人は働くのか。細かい点は除き,経済的な側面と精神的な側面に分けることができると思います。

経済的な側面は,わかりやすく言えば「生活のため」です。一定の収入がなければ,日本で暮らしていくことはできません。物々交換の経済を実践している人もいるという話をたまに聞きますが,極めて少数派なのでここでは考えません。

精神的な側面は,いわゆる「やりがい」です。「この仕事をしていて楽しい」「充実感がある」などを感じられる職場は,精神的には良い職場だといえます。

以上ざっくりと説明しましたが,私は経済的側面が土台となり,精神的側面は後からついてくると考えます。人はある程度生活にゆとりがないと,精神的なゆとりを持つことが難しいと考えています。マズローを持ち出すまでもなく,悟りでも開いていない限りは精神的側面の充実だけを追求するのは難しい。身体がついていきません。

したがって,今回の賃上げは良い流れだと感じています。

 

Beggars can't be choosers.

 

 

人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ

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