人間性/倫理/イチローズモルト

昨夜はいつも一緒に飲んでいるメンバーで議論していました。様々な話題に飛びながら,美味しいお酒を飲んでいると,ついつい時間が経つのを忘れてしまいます。職業と人間性の話は大変面白かったです。

 

● 求められる人間性

どのような職業にも人間性というものは求められると思います。人間は社会的な動物であるとすると,仕事で出会う場合も,ただの労働と金銭のやり取りではなく,コミュニケーションが円滑に進んだ方が気持ちがいいものです。

医者の話になりました。医は仁術か算術かということは古くから言われてきました。たしかに,医療の現場に経営の視点が欠けているために起こっている問題もあります。しかしその前に,初めに来るものは仁の部分でなければならないと思います。患者は切り傷一つでも不安を抱えてくるものです。もっとひどい症状をたくさん見ていると思いますが,その患者さんも小さくても不安を抱えた一人であることには変わりありません。そう考えれば,等しく扱われなければならないと思えます。教育も同じです。

 

● 倫理を始める

今月から倫理の勉強を始めています。といっても,一日のうちのとても短い時間だけ勉強しているだけですが。しかし,毎日思考の枠組みを広げるのに役立っています。そういう考え方があるのかと,すべては受け入れないにしても,自分とは違う考え方をする人々に触れることで,自分の枠も広がっていく快感が得られます。今後も楽しく勉強できそうです。

 

イチローモルト

イチローモルトを飲む機会がありました。あまり飲むことはないのですが,お店で見つけたら飲むようにしています。今回残念ながら銘柄を忘れてしまったのですが,かなり濃い味わいで,響を飲んでいるかのような感覚でした。以前スーパーでたまたま買えたものとは全く違う,高級感のあるものでした。こういうウイスキーは,雰囲気が大事だなと感じます。がやがやしたところで飲むものではないなと,感覚的ですが思います。たまにはそういう場を味わうのもいいですね。

 

There is no bad whiskey. There are only some whiskeys that aren't as good as others.

Raymond Chandler

 

 

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