信頼/影響力/基本的

最近はとても暑いので,日中になるべく外に出ないようにしています。夕方以降は少し気温も下がり,風が気持ち良いので,休みの日は散歩に出たくなります。

 

● 誰の信頼を得るか

信頼を得るのは難しいことです。そして,誰の信頼を得るのかということも考える必要があると思います。というのは,目の前の人が自立した大人であれば,その人の信頼だけを得ればいいでしょう。しかし,そうでなかった場合,意思決定者の信頼も視野に入れていく必要があります。そしてその意志決定者が表にあまり出てこない場合,どのように信頼を得ることができるでしょうか。

 

● 影響力の範囲

これは,影響力の範囲をどこまで及ぼすのかという問題です。多かれ少なかれ,ある人への直接的な影響は間接的に他者へと伝わっていくものです。口コミが良い例です。例えば,直接ある料理を食べた人が,そのお店について,まだ食べていない人へと話すことで,間接的な影響が生まれます。ですから,自分で必ずしもコントロールできないのが影響力の難しいところです。このような場合,良い影響を波及させるにはどうしたらよいのでしょうか。

 

● 基本的なことを忠実に

自分でコントロールできない部分がある場合は,自分でコントロールできる部分に注目して,そこを考えていくしかありません。自分にできることを,基本的な信頼構築の方法,たとえば約束を守る,嘘はつかない,できるだけ透明にするなどを守って行動していくことが大切だと思います。その積み重ねが信頼を生み,良いスパイラルを生み出せる唯一の方法だと思います。苦しいのは,どのくらいの期間で波及効果が出るのかがよくわからないことと,信頼は一瞬で崩れる可能性も高いということです。ですが,基本を守るメンタルは手に入れておきたいものです。

 

The best way to find out if you can trust somebody is to trust them.

Ernest Hemingway

 

 

信頼学の教室 (講談社現代新書)

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