縁/バランス/人生

今日は風が強いですね。新学期が始まる月曜まで休みなので,今日は事務的なことを終えてしまいたいと思います。基本的なことを当たり前に。

 

● 居酒屋の常連さんとの縁

地元で通っている居酒屋があるのですが,そこで知り合った出版関係の役員である方に,チェスタトンの『正統とは何か』という本をだいぶ前に紹介してもらいました。その方曰く,「右に寄るのも左に寄るのも簡単だが,中庸であるのが一番難しい。それをこの本は教えてくれる」ということで,中庸というのは小さい頃からなぜか引っかかる言葉だったのもあり,夜に読んでいます。

 

● バランスを取ること

チェスタトン『正統とは何か』(春秋社)より引用します。

 

<いかにしてわれわれは,われわれの住むこの世界に驚嘆しながら,しかも同時にそこに安住することができるのか。いかにすればわれわれは,この宇宙という奇怪な町―二本脚やら四本脚やら,はては百本足の市民の住むこの町,物凄まじくも太古から輝きつづける無数のランプに照らされるこの町にあって,見知らぬ町の魅惑と同時に,ふるさとの町の慰めと栄誉を感ずることができるのか。>(p.6)

 

● 人生の課題

引用した箇所はチェスタトンが本書の課題としている部分です。そしてこれは同時に,私の人生の課題でもあります。いいこともあれば悪いこともある。新しいことがいいなと思うこともあれば,古いものを愛でたい時もある。毎日毎日あっちに行ったりこっちに行ったりしています。そんな時,自分とは一体何なのかと思わせられます。目に見えるものが良いと思うときもあれば,そんなものはもう嫌だと思うときもあります。本書を読んでいて,発見できることがたくさんあるでしょうから,何か自分にとっての真実にもたどり着けるかもしれません。

 

The way to love anything is to realize that it might be lost.

Chesterton

 

 

正統とは何か

正統とは何か